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kanackyの日記

人生なんて邯鄲の夢

eメール中毒になった大企業の行く末はいかに…

 

私が社会に出てすぐ、世の中にはITブームが到来し、社内のやりとりが紙からデータに移行していきました。

 

当時、これまで電話と紙で仕事をしてきた人達は「電話はベルが3回鳴る前に取る」とか「FAXを受け取ったら1時間以内に折り返し電話する」とか、とにかくすぐに対応することを美徳と教えられてきたので、『eメール』という新しいツールを手に入れても「受け取ったら1時間以内に返信する」と決めてしまいました。

 

地球の裏側だって1秒かからず届く、しかも無料というドラえもんの道具みたいなツールに皆心躍らされ「これは凄い!今後の連絡事項は全てeメールだ!」と多様するようになります。

 

最初のうちは「情報伝達」として使われていたeメールも、次第に「簡単に返信できるんだから、返事しろよ、届いてるのか?」と返事の催促メールを送るようになります。

 

そのうち、徒歩10歩先にいる上司に「おい、俺が送ったメールに返信がないぞ」と注意されるようになり、その場で「わかりました」と言っても、返事を貰うことでデータで外部記憶装置としてメールで証拠を残そうとしだします。

 

eメールは証拠書類として保存するツールになるのは時間の問題でした。

 

「やられたらやり返す」じゃないけど、この負の連鎖が行くところまで言って、前の職場なんかでは「誰に送ったか分からなくて見てなかった」という奴がいるからメールの最初に送付した全員の名前を書けとか、「届いてない」とか言う奴がいるから送った証拠も残せとかってどんどんエスカレート。

 

一方通行のお手紙を送って『見てないとは言わせない、見て文句を言わないということは了承したということだ』というジャイアリズムが大炸裂してました。

 

その結果、朝会社に行くと未読の社内メールが毎日100通…。

 

朝はメールの処理から始まり、まず自分宛じゃない不要なメールをゴミ箱に移動し、必要なメールはとりあえず読んで「○○部 Kanack了解です」の一文を返すんだがけれども、それだと「読んでるのか」と怒られるので「○○の件は○○でOKです」とご丁寧な返信が必要になる。

 

そのうちお昼になってご飯食べて戻ると催促のメールが届いていて未読が増えてる。

 

今度は新規メールと催促メールの神経衰弱が始まって「これ、返信したっけ?」とか考え出すと面倒なので全部に返事してたら「これは返事をすでに頂いています、本当に内容を理解されているんですか?」とか、また重箱の隅をつつくむかつくメールが同じタイトルで届くから「あれ?これ返信したんじゃなかったけ?」ってメールひらいでがっくりする。

 

 

凄いカオスでしょ?

 

でも、これを未だに日本の超一流企業でやってるんですよ、凄いでしょ?

 

 

もう数年以上前にIBMではeメールを見ない社員が出てきたり、最近では「eメールはすぐに返信しない」と推奨する人がいたりと、だいぶ様変わりしてますね。

 

でも、大企業は一度決めたことを止められないから、もうしばらくeメール中毒は治らないんじゃないかなぁ~。

 

 

 

でわでわ。