技術職と営業職は夫婦のような関係だと思った話し
サラリーマン時代、私は外回りとか営業もしたけど、思考が理数系脳だったので実験室で籠もってシコシコとモノを作る技術職が好きでした。
だから、かなり技術者よりな目線ですけど、今日はサラリーマン時代に感じていた、技術職と営業職は永遠に理解し合えないんだけど、でも最良のパートナーだなぁ~って思った話しを書きます。
私の周りの技術者って(とくに開発以外に他の職種に就いたことが無い人は)基本的に喋りがり上手な人が少ないし、敬語と尊敬語の違いなんて理解してない。だから人前で話すのがあまり得意じゃ無い人達の集まりだった。
それでも、技術者の多くは自分の研究とか作品(製品)を認めてもらいたい人が多くて、喋りがへたくそなりに自分が作った「我が作品」について熱く語り、その結果に至った過程とか、苦労とかを全て、イチから百まではなしたがる。
そりゃもう相手が喋る隙をあたえないぐらい論じて論じて論じまくる。
それが相手に理解してもらえる術だと思ってるし、それで相手が「凄いですね」って感動してくれるのが達成感につながる感じの人達だった。
しかし、それを真っ向から否定するのが営業職だったと思う。
営業にとって大切なのは自分が思い描いてる製品を売るストーリー。だから、それを使う最高のイメージとか、その製品が社会にあたえるインパクトとか、それを使う人の気持ちとか、そういう技術とはまっっったく関係が無い、どちらかというと人の心理を大切にしていて、そして、それによって会社のイメージを良くする(というかクレームが来ない)ように凄い頑張ってる。
製品の技術力が高かろうが悪かろうが全然関係なくて「与えられた品を売る」ことが使命だから、製品についてイチから百までただただ論ずるだけなんて論外。
自分が描いた「売れる」ストーリーを相手に理解してもらえるために最高のプレゼンを必死で考え、それを相手に伝えるためには比喩や軽い嘘があっても気にしない、そういう人間だと思う。
だからこの2つの部署はお互いに理解できないし話し合うと話しが前に進まない。
どんなに長い時間を費やして会議しても、話しは平行線に近い状態で時間だけが進み、お互いにイライラして、喧嘩して、でも最終的には良い妥協を見つけて終わる。こんなことを永遠と繰り返してる。
だから、こういう会議が嫌いな人も多かったけど私は好きだった。
なぜなら、お互いに自己主張しあうんだけど、結局は「会社」という組織の中で良い物を作りたい、売りたいという気持ちのぶつかりであってるわけで、お互いに切磋琢磨して最終的には「製品」が出来上がっていく工程が好きで、それが、長年連れ添う夫婦が「家族」を築き上げていくような感じと重なってる気がしたから。
だから、会議とか見てても「あぁ、いまイチャイチャしてるわ、おれ、イチャイチャしてるわ~」って思えて楽しくなった。
きっと、夫婦(男女)の間にもお互いが理解しようとしても出来ない大きな壁みたいなのが絶対あると思う。だから、それについて話したり喧嘩をしたりしてもずっと平行線で、妥協するけど理解しないで死んでくんだと思う。
でも、それを「わかんないし」って諦めて離れたらそこで終わっちゃうから、わかんなくても、同じ事を繰り返したとしても、ちゃんとお互いが主張することで「そう思ってるんだな、この人は」って伝えなきゃいけないし、それが良い関係を築いて、家族を長く続けられるコツなのかなぁ~、って。
そんな馬鹿なことを技術と営業の言い合いをみてて思った。
話しがかなりぶっ飛んでるし、私の脳がおかしいんですけど、まぁ、そう考えてたらくだらない会議も面白くなる、かもしれない?って思います。
参考にならないと思いますけど、会議でイライラしたら思い出してみてください。
でわでわ。